ChatGPT Pro modeは他のモデルとまったく別物だと考えるべき
ChatGPT Pro modeを単に今までのモデルの上位互換だと考えるのは完全に間違っている。使い方もまったく変えるべき。
それまでのモード、4oとかではむしろ壁打ち的な使用がメインだった。なんだかんだ言ってももち.iconは自分より基本的には「賢くない」ので。「賢くない」けど即応性は素晴らしかったので、自分がなんか適当言う→もち.iconが返す→「わかってないな」とわかりやすく説明する.....の繰り返しをしているうちに「なるほど、そういう風に説明すればいいのか」とか説明しているうちに「ポイントが3つ出てきたな」などとなる。「わからん子」に教えてるうちに自分の学びがどんどん増えるみたいな。
でもPro modeはそうじゃない。Deep Researchは特にそうだけど熟考(contemplation)、思慮(consideration)がその機能なわけ。すぐにさっと適当なことを答えるんじゃなくて、答えるに値する問いに時間をかけて必要な情報をすべて出しし答えるっていう。
自分は「話しながら考える/書いてから考える」というか「考える前に話してまえ」なタイプなので、正直すっごいこれ使うの苦手だなあというのが初見の印象。
というか、隣に「自分よりカシコ」がずっといる感じ。自分はこれでも割と周囲から「カシコキャラ」として扱われてきたことが多くて。「森くんて賢いんだろうけど、どこか近づきがたい」「なんかノリ合わない」と思われがちで、それに対し自分は「なんでそんなこと思うの?」って思っていたのだが、3万円のAIがずっと隣に座っている状況になったことで初めて理解した。「隣にカシコがいる息苦しさってこういうことか!」っていう。このアハ体験に3万円払ったと思えば安いかもしれない。
AIのほうが自分より賢いので、賢いやつをどう使ったらいいのかってちょっと戸惑ってしまう。単純に言うと、今まではタメ語でしゃべってたのに、なんかPro modeには敬語で接してしまう(笑)。
これを適切に使うためには問いの質が圧倒的に重要になってくる。GIGOそのもので、どんだけ優秀でもインプットがダメダメだとゴミが出てくる。答えのためのインプットとは問いである。
では優秀な問いをつくるためにはどうすればいいか。抽象化の能力というか、カンが悪い人の真逆をやらなくちゃいけない。
問いというか、問いのプロトタイプをつくるにはむしろ4oのようなモデルが適している。話しながら即応してもらい壁打ちする。その中で問いがある程度形になってきたら、今度はPro Modeとの熟考モードに移行すると多分相当いい活用ができるのでは。
Pro Modeは「思考の設置型デコイ」とか「分身の術を唱えてから分身全員で考えるイメージ。Pro Modeは回答までにかなり時間がかかる。でも、複数同時で走らせていいし、走らせてる間にこちらはいくらでも別のことをしてていい。「賢い」のもそうだがこの特性がむしろ相当重要になる。つまり「普段から大量に適切な問いをストックしている」人はそれを同時に何個でも走らせて思考を進めることができる。その間に自分は洗濯物を干したり買い物にいったりできる。そういう使い方をこれはするべき。
なので、普段から大量にメモをしておき、そのメモを問いの形に育てておく。で、時間あるときにこれをPro Modeとのセッションにコピペして10でも20でも問いを走らせ、その間に自分はパスタでも茹でているのが最高。って、書いててこれ、相当とんでもないことなのだが伝わってるでしょうか.....。
しかもこの「問いをコピペする」みたいな作業はAIで今後どんどん自動化できるので......。